進撃の巨人123話「島の悪魔」でパーマの少年が登場した。
この少年は120話のエレンの記憶で登場した男の子だった。
つまり再登場だ。
少年には物語を読み解くうえで重要な要素が含まれているのかもしれない。
少年が何を考えているにせよ、何も考えていないにせよ、そこには大切な「何か」が隠れているのかもしれない。
スポンサーリンク
エレンたちに助けられたパーマ少年

「進撃の巨人」123話「島の悪魔」より/諌山創
外国の食べ物に夢中になるサシャの財布を盗もうとした少年。
リヴァイが咎めたのの、事に気づいた周りの現地の人々(おそらくマーレ人だろう)の様子を見て、彼を救出。
助けられたはいいが結局、少年はお金をもらったらしい。
ここまでは普通の展開なのだが、このあと壁内人類の一行と再開する。
スポンサーリンク
エレンと約束していたのかもしれない

「進撃の巨人」123話「島の悪魔」より/諌山創
不思議なのはエレンがあの少年と再開していたこと。
おそらくミカサがエレンを見つける前から、エレンはあの少年が近くにいることを知っていたようだった。
少年がこのキャンプ場のような場所にいたことを、なぜエレンは知っていたのだろうか。
市場での一件があったあと、少年はエレンと接触していたと考えるべきか。
市場の場面からから屋敷でアズマビト家と話す場面までどのくらいの時間があったのかはわからない。
しかしそのあいだにエレンは少年と接触しており、夜の宴会に招待されていた。
そんな気がする。
言葉が通じないからやり取りするのは難しいはずなのだけれど。
スポンサーリンク
エレンにとっては印象的なことだったということ

「進撃の巨人」120話「刹那」より/諌山創
さしずめ大事なところはエレンが少年を記憶していたということだ。
それも重要な記憶として頭に留めていたということ。
120話に登場した記憶の断片はエレン本人の記憶や他の人の記憶も混じっていた。
そのほとんどはエレンにとって印象的な記憶だろうと思われる。
個人的にそう思うだけだし、たいして重要でない記憶もあったかもしれない(スクカの記憶は謎である)。
だが「アルミンの好奇心たっぷりなキラキラした瞳」、「巨人化薬を打たれる直前に見たグリシャの顔」、「フェイが飛行船を目の前にしたときの感動の表情」、「強盗と戦うのに使った自作の槍」、「家族が殺される前のクルーガーの記憶」「リヴァイ班の記憶」、あの記憶の断片に現れた場面はエレンにとって忘れがたいものに違いない、と思う。
これらの記憶のなかに市場で出会った少年の姿はあった。
エレンにとってあの少年との出会い、あるいは少年との出会いによって持ち上がった出来事は大切なものだったのではないだろうか。
「進撃の巨人」123話「島の悪魔」より/諌山創
エレンの涙は兵長や104期のみんなに言えなかったことを、すべてが終わった後にあの少年に託けていたのではないかということです。
少年の肩に手をかけてなにかを告げていそうなあの記憶の断片はそういうシーンではないかと。
ビリー爺ィさん、コメント興味深かったです!ありがとうございます。
少年の記憶がエレンの中に残ったことだけではなく、エレンが涙を流していたことも外せない。
コメントのとおりエレンが仲間に言えないメッセージを少年に送っていたとしたら、それはたしかにエレンの記憶にも残るかもしれない。
エレンが涙を流しているということは、この宴会が行われる前にエレンは少年と会い、少年の肩に手を置き、何かを伝えている。それを思い出して涙が出てきた。そう考えられなくもない。
とにかく、市場で少年が登場した理由は120話の記憶を回収するためだろうし、その回収には意味のある何らかの出来事が伴う。そう思う。
どう回収されるのか楽しみだ。
コメントをどうぞ