今すぐにでも手を放したいところだが
握らざるを得ない時代が来てしまった
私は たまたまなんだ
たまたま順番が回ってきただけの男なんだよ…by ヴィリー・タイバー
どうも!ナガトです。
この記事ではコミックス「進撃の巨人」98話のあらすじを振り返っています。
「ネタバレ嫌だ!」という方はご遠慮くださいm(__)m
特に、ポイントまとめの部分では99話以降の内容に関するネタバレを含んでいることがあります。警戒してください。
内容の振り返りのあとはポイントをまとめていますので、考察したい場合など参考にしてください!
ではいきます(`・ω・´)
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進撃の巨人98話「よかったな」のあらすじ!
(ここでは軽くあらすじをまとめていきます。詳細には触れません。)
タイトルは「よかったな」でした。英語版ではGood to Seeです。
ライナーたち戦士隊とマガト隊長はパラディ島上陸作戦についての会議に参加しています。ライナーは知っている情報を上官のマーレ人に伝えますが、「エルディア人に喋らせた我々が間違っていた」といった態度。マガトは上官たちの態度に呆れたのか、目をつぶりうつ向くばかりです。
会議が終わり部屋から出た戦士隊は今後について雑談します。「上官方は大変聡明であられる」「どんな作戦を告げられるのか楽しみだ」と皮肉混じりのポルコ。「例えば4人の子供にすべてを託すとかね」とピーク。そんな話をしながら彼らは戦士候補生の訓練の様子を見ています。「ん?」とライナーの視線の先ではファルコがガビを追い越す姿が。成績優秀のガビをランニング訓練でファルコが抜かしました。ファルコまで巨人になる必要はない、と言ったコルトに対し「気を付けろよコルト」「名誉を軽んじる気か」とジークが注意。
訓練を終えた戦士候補生たちは何やら盛り上がっている様子。ファルコがガビを抜いたことがよっぽどすごかったようです。そこにいた門兵のマーレ兵が「今度の鎧はボウズで決まりだ!!」と言うと「そんなわけないでしょ!!」とガビが鋭い目つきでファルコに頭突き。なぜそこまで頑張るのかとガビが問うと「お前のためだよ!!」とファルコ。ファルコは照れていますが、ガビにはまったく通じてない模様。ファルコは一人でどこかに行ってしまいました。
ファルコを除く3人はレベリオの広場に来ます。そこでは世界中の要人を集めて宣戦布告が行われると言います。彼らがなんやかんややっていると、広場にマガトの姿を見つけます。誰かと話しているようです。
マガトと話しているのはヴィリー・タイバー。マガトから何かメモのようなものを受けとると、それを読んだヴィリーは「ほう」「大掛かりな解体工事が必要だと…」と一言。「老朽化が深刻でしたので」とマガト。この国はあなたのものだと言うマガトですが、それは違う、この国はエルディア人とマーレ人のものだ、とヴィリー。
ヴィリー:「私は操舵輪を握った者だ」「これを先代の誰も握ろうとしなかったのがわかる」
「今すぐにでも手を放したいところだが」
「握らざるを得ない時代が来てしまった」
「私は たまたまなんだ」
「たまたま順番が回ってきただけの男なんだよ…」
そう話すヴィリーの両手は震えていました。
軍の崩壊は間近に迫っているがまだ使える者たちもいる、とマガトはつづけます。「その者共によると…我が家には既にネズミが入り込んでいるようです」
場面はレベリオ内の病院に移ります。ベンチで話しているのはファルコとエレン・クルーガーの二人。手紙を家族に届けてくれてありがとう、とお礼を言うクルーガー。二人が座っているところに一人の男性が近づいてきます。「…先生が来ます…」「オレ…行きますね」と言いファルコはその場を離れました。
「区の診療医のイェーガーだ」「ここには たまに茶を飲みに来る」とその男は言いました。クルーガーとファルコがよく話しているのを知っていたようです。ファルコの一族の話をしたのち、「あの子におつかいを頼むのはおやめなさい」「おかしな疑いをかけられてはグライス家の努力が無駄になってしまう」とクルーガーを諭します。
心が健康なら家族のところに帰りなさい、とイェーガー氏。後悔を残さないようにと言います。
「後悔…ですか」「家族に…悔いがあるようですね」とクルーガー。するとイェーガー氏は自分の過去を語り出しました。
イェーガー:「あの日…息子は妹を連れて壁を出た…」
「私が…普段から厳しすぎたんだ」
「医者を継げと…」
「だって息子があんなことをするわけが…」
「私だ…」
「すべては私がぁぁ…」
「ああ…」
とだんだんとおかしくなっていき、ついには叫び出してしまいます。するとそこに医師と看護師らしき人物がやってきて、イェーガー氏を連れて病院の中に戻っていきました。
場面は変わります。レベリオの広場の前にある建物の中に戦士候補生の姿が。レベリオの祭りを明日に控え、彼らがいる建物では前夜祭が行われているようです。「すごいな…」とウド。「新聞で見た人だ…」とファルコ。「余計な話しない」とガビ。無言のゾフィア。候補生の4人はこの前夜祭で給仕をするようです。
飲み物を運んでいるウドを見た人物が「穢れた血が皿を運んでいるぞ」と聞こえるように話しています。その声に注意を取られたウドは近くにいた婦人の服に誤って飲み物をかけてしまいます。焦るウドを庇う夫人、おかげでなんとかその場をやり過ごすことができます。彼女は着物を身に着けており、背中にマークがついています。「たぶん…東洋から来た ヒィズル国の人だ」とガビ。
ヴィリーも前夜祭に参加しており、出席者とよく打ち解けているように見えます。「あの人がタイバー家の…」とヴィリーを眺めているのはガビそうこうしていると、マーレ大使の男がその場にいる人々に呼びかけます。乾杯の音頭を取りますが、その場にはマーレに戦争で負けた国の人々も含まれており、雰囲気は微妙…。「大使殿のジョークは大変高度な代物でした」とヴィリーがやってきます。ヴィリーの登場に拍手喝采、盛り上がる会場。
「明日はご存知の通り」「皆様をレベリオ収容区に招待させていただきます」と話し始めるヴィリー。悪魔の一族エルディア人の問題、巨人の力を振り回すマーレの問題などなどをについて話します。
ヴィリー:「誰しもが思った」「巨人さえいなければと」
根深い問題についての話を聞いている聴衆の中には、鋭い目つきでヴィリーをじっと見つめている者もいます。
ヴィリー:「私は この終わりの無い問題に対し」「一つの解答を導き出しました」
「その解答を明日」「私が初演出を務める舞台で披露させていただきます」
「偉大なる劇作家と歴史の目撃者に!!」
出席者:「偉大なる劇作家と歴史の目撃者に!!」
グラスを片手にヴィリーが手をあげると、聴衆もつづきます。
場面は変わり、翌朝。街から聞こえてくる音にガビが目を覚まします。「何!?」「何だーー!?」とガビ。街に出ると候補生の3人が現れ、祭りが行われているのだと教えられます。彼らはライナーと行動し、屋台などを回り楽しみました。
場面は変わり、その日の夜。ついにヴィリー・タイバーの舞台が間近に迫っています。戦士隊とライナーを含む戦士候補生たちが合流。しかしファルコの姿がありません。と思っていたらファルコが登場。急いでいたようで汗をかいています。「あんたどこ行ってたの?」とガビ。ファルコはライナーに用があるようです。「ブラウン副長 ちょっといいですか?」と言ってライナーを連れてその場から離れる二人。二人が入って行ったのは建物の地下。「いったいどうしたんだよ」と言うライナーに「行けばわかりますよ!」とファルコ。
二人は階段を降りドアを開けます。「来ましたよ」と中にいる人間に伝えるファルコ。「…よう」「4年振りだな ライナー」と言ったのはファルコの話し相手だったクルーガー。
ライナー:「…エレン」
エレン:「よかったな」「故郷に帰れて」
再開する二人……
98話のあらすじは以上です。
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ポイントまとめ
98話「よかったな」のなかでナガトが個人的にポイントだと思った点をまとめました。
参考にしてみてください!
ヴィリー・タイバーの心境

「進撃の巨人」98話「よかったな」より/諌山創
エルディア人でありながら世界から高い評価を受けているであろうタイバー家。
その一族の当主であるヴィリーですが、意外にも精神状態は良くなさそうです。
今回の彼の発言を見る限りだと、かなり大きな責任を背負っていると考えられますね(`・ω・´)
上のコマが大ゴマで描かれていたということは、かなり重要な箇所かもしれません。
ここはネタバレになるので嫌な方は避けてくださいm(__)m
タイバー家とエレンの関係を妄想考察した記事、ヴィリーのあの発言を考察した記事などを書いています。
99話以降のネタバレを含んでいるので99話より先をまだ読んでいない方はご注意ください!
祖父と孫

「進撃の巨人」98話「よかったな」より/諌山創
まさかな展開になりました!
みなさん気づいているかと思いますが、この診療医のイェーガー氏はグリシャの父親です!!
つまりエレンのおじいちゃんに当たる方!!
エレンはイェーガー氏の孫であり、イェーガー氏はエレンの祖父。
その2人が海を越えてこうして実際に顔を合わせるとは思いもしませんでした(; ・`д・´)
おそらくエレンは気づいていますが、イェーガー氏の頭には自分の孫だということは1ミリもないと思われます(息子は「楽園送り」になっているわけですからね…)。
それにしても、グリシャたち復権派が「楽園送り」になったことを思い出したイェーガー氏、壮絶でしたね…。
心を病んでしまうほどグリシャのことを後悔しているようです(>_<)
ファルコの叔父はグライス
「進撃の巨人」98話「よかったな」より/諌山創
あの少年の叔父はエルディア復権派の幹部であった…
それは まだ少年が生まれる前に発覚した事件だが…
93話「闇夜の列車」にてファルコの姓が「グライス」であることが明らかになりました。
復権派のグライスとの関わりが囁かれていたかと思いますが、今回のグリシャ父の話からもファルコ・グライスの「グライス」が復権派の「グライス」と同じだということがわかります。
コルトが戦士候補生になり「獣の巨人」継承を目指しているのも復権派の流れが関わっていたんですね(`・ω・´)深い…。
ここはネタバレになるので嫌な方は避けてくださいm(__)m
物語の中でのファルコの役割を考察した記事があります!
少しですが99話以降のネタバレが含まれているので注意してください。
東洋の国・ヒィズル国から来た人

「進撃の巨人」98話「よかったな」より/諌山創
ミカサといえば東洋の一族の血を引いていますが、98話にて初めて東洋の国の人間が登場しました!
ヒィズル国という名前…これは「日出づる(ヒ・イズル)」ということみたいですね。
「『日が出る』ということで日本をイメージしているのではないか」という考察をどこかで読みましたが、たしかにですよね!
諌山先生は、東洋は現実世界のアジアを示しているわけではない、あくまで作中における「東の海」を示している、と発言されていました。
とはいっても、この「ヒィズル」という名前は日本を連想させますよね。
ここはネタバレになるので嫌な方は避けてくださいm(__)m
ミカサのキャラクターまとめ記事を書きました。
興味のある方はぜひ!
下の記事は99話以降のネタバレを含みます。注意してください!
ついに再開!エレンとライナー

「進撃の巨人」98話「よかったな」より/諌山創
この瞬間が来ました…エレンとライナーが再開…。
故郷に帰れたライナーに対するエレンの言葉↓
「よかったな」「故郷に帰れて」
うわ…(怖)。
ライナーのことをひどく恨んでいるに違いないエレンですが、逆にこっちの方が怖いですね(笑)。
ライナーのリアクションも最高です(表情が絶妙)。
再開したら殺し合いが始まりそうな二人が再開しちゃったわけですが、今後はどうなるんでしょうか…。
エレンは何のためにライナーを呼んだのか、4年ぶりのかつての戦友に何を伝えるのか、などに注目です(`・ω・´)
ここはネタバレになるので嫌な方は避けてくださいm(__)m
この先の「進撃の巨人」117話のタイトルを考察した記事があります。
ライナーの心理状態に触れながら考察しているので、興味があれば読んでみてください。
下の記事は117話のネタバレを含みます。注意してください!
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98話まとめ
98話で起きたことを振り返っておきます!
- 中東連合との戦争からひと月、戦士隊はマーレ軍の上官たちとの会議に参加
- 会議が終わり、彼らが戦士候補生のランニング訓練の様子を見ていると、成績トップのガビをファルコが追い抜かす
- 訓練後、ファルコを除く候補生はレベリオの広場にやってくる、そこでは世界の要人を集めて宣戦布告をするらしい
- そこでマガト隊長がヴィリー・タイバーと話しているのを見かける戦士候補生たち
- マガトはマーレ軍の老朽化が深刻であること、既にネズミが入り込んでいるらしいことをヴィリーに伝える
- ファルコは一人で例の病院に来ており、クルーガーと話をしている
- そこに区の診療医のイェーガー氏がやってくる、同時にその場を離れるファルコ
- イェーガー氏はファルコにあまり頼み事をしない方がいい、とクルーガーに忠告したのち、自分が抱えている家族に関する後悔を話し始める
- 話している途中にイェーガー氏に異変が起きるが、そこに駆け付けた先生と院内に戻る
祭りの前日
- 戦士候補生4人は要人が集まる前夜パーティーに給仕として参加、そこに以前マガトと話していたヴィリーの姿を見つけるガビ
- 悪魔の末裔エルディア人を恨む人々は多く、終わりのない問題ではあるが、ひとつの解答を導き出した、それを明日の演説で披露する、とヴィリー
- 翌日ガビが起きると外はお祭り騒ぎ、ライナーと戦士候補生の5人で祭りを楽しむ
- その夜、レベリオの広場には多くの人々が集まり、戦士隊、戦士候補生たちも広場に集まる
- 「ブラウン副長 ちょっといいですか?」と声をかけたのはファルコ、二人は広場から離れ、建物の地下に入る
- 部屋に入りライナーが目にしたのは4年ぶりのエレン・イェーガーの姿
- 「よかったな」「故郷に帰れて」とライナーに伝え……
98話のネタバレ&あらすじ振り返りは以上です!
次回99話では、ついにヴィリーの舞台が始まる。そんななか戦士隊に動きが…。
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