123話が公開された進撃の巨人、そこにはいくつか謎というか気になるところがあるのですが、今回はその一つを独自に解説します。
この記事で取りあげるのは、「エレンがすべての壁の硬質化を解いた理由」です。
色々妄想が膨らみそうなところですよね(`・ω・´)
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目次
「進撃の巨人」123話にて地鳴らし開始
地鳴らしが本格的に始まりましたね。
ジークとエレンが手を取って地鳴らしとユミルの民から生殖能力を奪う計画を進めていく予定だったのですが、120話でエレンの口から裏切りの言葉が出ました。
そもそもの目的
そもそもなぜ地鳴らしをする必要があったのか?
それにはパラディ島と世界のあいだに存在する大きな壁が関わっています。

たしかに我々『ユミルの民』は巨人になることができる種族です。しかし私たちはあなた方に危害を加えるつもりはありません。パラディ島と国交を結んでいただけないでしょうか。争うだけ無駄なのです。

145代王カール・フリッツは始祖の巨人という圧倒的な力を持ちながら、パラディ島に移動したのだ。始祖の力でいつ我々を襲ってくるかわからない!パラディ島は悪魔の島である!我々は一致団結してパラディ島を潰さなければならない!死にたくないものは力を貸してください!
世界の人々は現在のパラディ島内部の状態をほとんど知らないため、かえって恐怖が増している状態です。
悪魔の民族ユミルの民、もっと言うならエルディア帝国、代々フリッツ家が統治していたエルディア帝国から世界を守った英雄として称えられているタイバー家の頭首であるヴィリー・タイバーが、”パラディ島は危険である”、エレン・イェーガーは危険人物だ”と公言したことで、パラディ島に対する恐怖心はさらに高まったと言えます。
これに対し危機感を覚えたエレンは、「地鳴らし」を使うことでパラディ島の安全を守ろうと考えだしました。

パラディ島を守りたい。どんな理由があろうと関係ない。こっちの自由を他人に奪われるのはおかしい、だから世界の望みをオレは拒む。奪われたくないから戦う、そっちと同じだ。
そして、今回123話でとうとう壁の硬質化が解かれ、「地鳴らし」が始まったのでした!
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硬質化が解かれたのはシガンシナ区だけではなかった!
123話の最後で衝撃的な事実が明かされました。
「まさかこんなことが」と思った方もいたかもしれませんが、ここは大事な部分です。
予定ではシガンシナ区の解放だったが…
当初の予定ではシガンシナ区の壁を解放することになっていたんですよね。
細かいですが重要です。

予定通りシガンシナ区の壁の硬質化を解けば、その分の超大型巨人でマーレに集結している世界連合軍を潰すことができるはずだ!エレンはそうするつもりで、ジークやイェレナに懐柔されたフリをしていたんだ、きっと!
118話「騙し討ち」のなかのアルミンの発言にありましたよね。
シガンシナ区を解放する予定であり、おそらくそれはエレン本人や兵団組織にも情報共有されていたはずです。
たぶんキヨミ様にも伝わっていたのかなと思います。
しかし実際に壁の硬質化が解かれてみると、シガンシナ区以外の壁まで硬質化が解かれていることに気がつきます(-_-;)
ミカサとアルミンの会話のシーン(123話)で、アルミンがウォール・マリアの壁まで硬質化が解かれていることに気づいたのです。
なぜ予定とは違うことが起きたのか?
なぜ、シガンシナ以外の壁まで硬質化が解かれているのか?
これが今回のメインテーマですが、その理由はエレンの考えのなかにあるのだと考えられます。
エレンが始祖の巨人の力を介してすべてのユミルの民に話しかけるシーンで、壁の解放について話していました。

パラディ島にあるすべての壁の硬質化を解いた。解放された超大型巨人たちがパラディ島の外側にあるすべての地表を踏み鳴らすだろう。そこにある命をこの世から駆逐するまで。
と…。
つまり、エレンの独断専行だと考えられます!(; ・`д・´)
エレンがこのような行動をとった理由は人それぞれ色々考えられると思うのですが、記事の後半ではエレンがすべての硬質化を解いた理由とその背景にあるエレンの人間性、さらに物語がこの先どう進むのかを独自予想します。
ということで前半戦は終了です。
次の見出しから後半戦のスタートです(*´Д`)
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エレン独断の理由
エレンはなぜすべての壁を解放した?
エレンが独断でマリア、ローゼ、シーナの壁の硬質化を解いた理由。
それはエレンの発言を振り返ることで、だいたいわかります。
壁の巨人はこの島の外にあるすべての地表を踏み鳴らす
「すべての地表を」となっている所がポイントなのかなと思います。
この「すべての地表を」と対比的に使われている言葉がアルミンの発言にありました。
マーレに集結した連合軍を潰すだけなら…!!
「すべての地表を」に対して、「マーレに集結した連合軍を」が使われていることがわかります。

マーレを潰すだけじゃダメだ。パラディ島を守るには世界を標的にする必要がある。そのためにすべての巨人を解放した。
つまりエレンとしては、マーレを潰すだけならシガンシナ区の巨人だけで足りるけど、世界を潰すにはシガンシナだけじゃ足りない…すべての巨人が必要だ。
ということなのでしょう。
氷瀑の巨人 アイスさんからコメントをいただきましたので、引用させていただきます!
今回、123話の事を予想していたアルミんスゴいですよね!
118話の時まさか…と言っていたシーンがありました。
そういえばありましたね(*’▽’)

「進撃の巨人」118話「騙し討ち」より/諌山創

「進撃の巨人」118話「騙し討ち」より/諌山創
エレンの本心についてミカサと話しているとき、一瞬アルミンが過去を振り返り「…まさか」と呟く意味深な場面がありました。
このときはアルミンが何を考えているのかまるで理解できなかったのですが、コメントのとおりだなと思いました(`・ω・´)
氷瀑の巨人 アイスさん、ありがとうございますm(__)m

「進撃の巨人」90話「壁の向こう側へ」より/諌山創
アルミンが思い出していた場面は、海をの向こうを指さすエレンが話すシーンでした。
向こうにいる敵…
全部殺せば
…オレ達
自由になれるのか?
このときエレンが口にした「全部殺せば」を、アルミンは思い出したのではないでしょうか?

もしかしてエレンは…海の向こう側にいる敵をすべて殺すことで自由を得られると思っているのかもしれない!
いや…敵をすべて殺すことでしか自由は得られない…そう考えてるのか?
真意を隠して僕たちを突き放す理由の一つはそこにあるんじゃ!?
エレンがアルミンたちを突き放す理由は、ジークに懐柔されたフリをすることもあるかもしれませんが、シガンシナ区の壁を解放する予定の兵団側の人間とは違う考え、つまりすべての壁を解放して世界全体を標的にすることを考えていたからなのかもです!
エレンの考えから読み取れることとは?
以上のように考えると、
エレンは22巻90話、つまり、初めて海にたどり着いた時から考えが一貫していると言えそうです。
ここから何が読み取れるかを考えていきます。
海にたどり着いた辺りからエレンが世界全体を標的にすると決めていたとすると、きっかけは何でしょうか。
直前にウォール・マリア最終奪還作戦がありました。
この後の死者を弔う式でエレンがヒストリアの手に口づけをしたことが、きっかけではないでしょうか?

「進撃の巨人」90話「壁の向こう側へ」より/諌山創
この式典の直前までエレンは普段通りの様子でした。
しかしこの出来事以降、心持ちエレンの表情が暗くなったように思えますし、「自由」とか「敵」といった言葉を言う機会が増えたように思えます。
上の記事で書いたように、たしかにエレンの本質は変わっていないのでしょう。
しかしヒストリアに触れ、記憶を思い出してからは明らかに変わったように思えます!
それはその記憶をエレンが見たことで、世界を敵にしてまでもパラディ島を守る必要があると感じたからだろうと考えています(`・ω・´)
その記憶は121話でエレンが口にした「あの景色」とも関連があると見ています!
物語の先行き
とりあえずパラディ島を守るには地鳴らしは必要ですよね。
今のうちに手を打っておかなければパラディ島は占領されると思いますし、そこに住む人々は「島の悪魔」ということでほとんどが処刑かエルディア人収容区のような施設に入れられるでしょう。
そうなったらもう遅いわけで…エレンが一番恐れているのはそこでしょうね(; ・`д・´)

「進撃の巨人」101話「戦鎚の巨人」より/諌山創
このままエレンはパラディ島の外を踏み鳴らし、世界のパラディ島、ユミルの民に対する憎悪や恐怖はより一層高まると予想しています。
今の時点で話し合いができそうにない状態なのに、これ以上恐怖心を植え付けたらもう……
まとめ
記事の要点をまとめます。
・地鳴らしのそもそもの目的
→世界連合軍によってパラディ島が攻撃されないようにするため
→パラディ島は世界に攻撃するつもりはないが、世界の側がパラディ島を恐れているため、そのうち連合軍がパラディ島に進攻してくる
・123話ラストで想定外の事態が起きた
→シガンシナ区の巨人を解放する予定だったが、エレンはすべての壁の巨人を解放
→理由は、マーレ以外の国も攻撃範囲とするため
→他国を攻撃しなければいけない理由をエレンは抱えていると思われ、ヒストリアに触れたときに見た記憶が原因…?
・今後の展開
→エレンはマーレを含む国々を踏み鳴らす
→世界のパラディ島に対する恐怖、憎悪は倍増
→パラディ島の国交はどうなるのか……
ヒィズル国以外にも味方になる国は存在するとは思うのですが、なにせヒィズル国が資源を独占したいがために、パラディ島が他の国と国交を結ぶことに乗り気じゃないんですよね(-_-;)
ヒィズル国もキーですね。
考察と言うよりは気になったことです。
ユミルの血がはいった人たちがかなりの数世界中にちらばっているということとエレンの発信した「全てのユミルの民に告ぐ」というメッセージ。これってパラディ島以外ユミルの民にも届いているってことですよね。そしてマーレでの104期と移民家族との宴、エレンの中であれば最後の思い出作りなのではないかなと思いました。これからの妄想なのですがエレンはやはり人類にとっての最大の悪役を演じるのではないかなと、その為にユミルの民全員の記憶を改竄して人間エレンという個の記憶を奪い世界の敵大地の悪魔エレンになるのではないかなと思いました。そこで記憶改竄を受けないのがアッカーマンと東洋人となります。キヨミ様はそれを予想してミカサをエレンから遠ざけようとするのではないでしょうか。真実を知っているミカサは将軍家の末裔で気にかけていると同時に厄介な存在でもある。そのための飛行艇の伏線ではないかなと。おそらくはここまではエレンやヒイズルの思惑があるていど同じ目的というかなりうる展開であるのではないかなと。
これを打開するキーパーソンが、へきないでユミルの民でありながらアッカーマン以外で記憶改竄されない人物がいるのではないかと考えました。それが水晶で守られているアニなのではないかと考えました。もしかしたら水晶化は記憶改竄の干渉をもうけないのではないかと考えました。アニが水晶化している伏線の回収ってこれなのではないかと思いました。
>これからの妄想なのですがエレンはやはり人類にとっての最大の悪役を演じるのではないかなと、その為にユミルの民全員の記憶を改竄して人間エレンという個の記憶を奪い世界の敵大地の悪魔エレンになるのではないかなと思いました。
その展開、やばいですね(汗)。エレンが大地の悪魔的存在になるんですかね。今の時点で既に世界の人々にとってエレン・イェーガーはかなり危険な存在だということが伝わっていますし。
レベリオでのヴィリーの演説に加え、その後の襲撃がエレンの悪いイメージをかなり強烈に印象付けましたね。
幼少期ヒストリアが読んでいた本の中に描かれていた悪魔のような存在とも関係あるのですかね…。
>キヨミ様はそれを予想してミカサをエレンから遠ざけようとするのではないでしょうか。
なるほど。エレンがユミルの民の記憶を改ざんすることを予期していると…。
ミカサとエレンを近づけると、キヨミ様にとって何か良くないことが起きるからですかね。
あるいは、そもそもエレンとキヨミ様は手を組んでいるのでしょうか。
>これを打開するキーパーソンが、へきないでユミルの民でありながらアッカーマン以外で記憶改竄されない人物がいるのではないかと考えました。それが水晶で守られているアニなのではないかと考えました。
アニの水晶化の伏線が記憶改ざんの展開に繋がっているとしたら、めちゃくちゃ面白いです。
記憶改ざんの影響を受けていないアニがどう絡んでくるのか、難しいですが妄想が広がりますね(`・ω・´)