キングダム620話のネタバレ記事です!
秦軍の王翦(おうせん)と趙軍の李牧(りぼく)、それぞれの総大将の本陣に相手方が迫り、いよいよ戦いも終盤戦を迎えています。
秦軍の本陣に迫るのは、趙の傅抵(ふてい)隊と馬南慈(ばなんじ)軍。
趙軍の本陣に迫るのは、秦の田里弥(でんりみ)軍、倉央(そうおう)軍、そして飛信隊です。
前話(219話)では、将軍を失った金毛軍を突破して一気に李牧本陣へと進む飛信隊の前に、ついに龐煖(ほうけん)が登場。
龐煖の矛によって、ずっと信と共に戦ってきた去亥(きょがい)の身体を一刀両断しました。
去亥の死を遠くから目撃した信、そして馬上で眠り続けていた羌瘣(きょうかい)が目を覚まし、「トーン」と巫舞(みぶ)の呼吸をはじめました。
そして、620話では早速、龐煖vs羌瘣の戦いが始まります!
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目次
脱出に成功した秦の総大将・王翦は、李牧本陣の陥落が近いことを悟る
龐煖が登場した趙軍の李牧本陣からは最も遠い場所にいる秦軍の総大将・王翦。
楽華隊・蒙恬(もうてん)の一撃によって馬南慈が負傷したスキをついて脱出しました。
しかし、王翦軍が向かうのは、敵軍のいない左方向ではなく、傅抵隊を突っ切る真正面です。
李牧本陣の目の前に陣を構える田里弥軍への合流を狙いますが、もちろん傅抵が猛追してきます。
王翦軍の兵士たちを後ろから斬りつけながら、傅抵は「逃がしてたまるかよ、バカヤロォが」と叫びます。
傅抵隊に背を討たれながら逃げる王翦軍ですが、総大将・王翦の目に映るのは李牧本陣の足元まで迫る砂塵です。
これを見た王翦は、李牧の本陣が陥落、つまりは戦いの終わりが近いことを悟ります。
王翦と共に脱出して馬を走らせる蒙恬(もうてん)は、右からの攻撃が最も李牧本陣に迫っていることに気付きます。
右側から攻めているのは飛信隊(ひしんたい)、信の活躍を確信する蒙恬。
追い上げてくる傅抵に対して王翦軍の近衛兵らは「奴らの脚が速い、追いつかれるぞ」と危機感を募らせます。
そこで蒙恬は「先に行け、楽華(俺達)が止める!」と叫びます。
総大将の王翦を守ることに徹し、李牧を討つことを信に託した蒙恬は、馬を後ろへと向けます。
このあと、蒙恬vs傅抵の一騎打ちはあるのでしょうか。
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戦場に鳴り響く龐煖の雄叫び、恐怖に震える尾平は「行かねぇと」
コオオオオオオ
彷徨える神の怒りなのか、龐煖の雄叫びが戦場に響き渡ります。
龐煖のまたがる馬の足元には、無残にも矛によって輪切りにされた去亥の上半身が横たわっています。
去亥の部下たちは、その姿を見て「去亥さっ・・・」と絶句します。
ヴオオオオオオオオ
再び龐煖が雄叫びをあげると、秦軍の馬たちが暴れだし、馬を制御できずに落馬してしまう騎兵もいる有様です。
声の主を確認できない後方の兵士には獣の雄叫びのように聞こえたようですが、尾平と昂は身体をガタガタと震え上がっています。
昂が「尾平さん、こ・・この感じ・・・」と言うと、尾平は「ああ、ま・・間違いねェ」「龐煖だ・・・あの龐煖が出たんだ」と震えながら答えます。
龐煖の怖さを知っている尾平は、恐怖に涙目になりながらも自分を奮い立たせます。
「行かねぇと」「行きたくねぇけど行かねぇと」と何度も繰り返し呟きます。
何も出来ないであろう自分の無力さを感じながらも、龐煖と激突するであろう信のために足を進めます。
尾平さん、去亥さんのようにならなければ良いのですが、、、。
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麃公(ひょうこう)の仇を討つべく龐煖へと飛び掛かる麃公兵たち
カイネは目を丸くしながら、三大天・龐煖の様子に唖然としています。
李牧は「”武神”龐煖です」と口にします。
高台から戦場を見下ろしている李牧本陣からは、龐煖の咆哮(ほうこう)によって秦軍の動きがピタリと止まったことが確認できます。
龐煖を取り囲む秦軍の最前列にいるのは、飛信隊です。
副長の渕(えん)も目の前で起こったことに唖然とした表情を浮かべています。
しかし、渕の周りにいる兵士らの中には、明らかに目つきの違う者たちがいます。
信に盾を手渡して「火を絶やすでないぞォ」と言い残して死んだあの麃公の家臣(麃公(ひょうこう)兵)たちです。
麃公が討たれた瞬間を思い出しながら、「麃公様の・・・仇っ!」と言って飛び掛かります。
最初に飛び出した麃公兵の2騎に対して矛をひと振り、さらに続く麃公兵2騎に対してもひと振り。
龐煖は、たった2回だけ矛を振り下ろしただけで、4人の龐煖兵の身体を上半身と下半身に真っ二つに切り裂きました。
渕は、龐煖兵たちが飛び出していくのを見ながら「待て」という言葉さえ出ませんでした。
しかし、岳雷(がくらい)と我呂(がろ)までもが殺気立ち飛び出そうとしていることに気付いて必死に止めます。
渕:「まっ待て、岳雷、我呂、闇雲に突っ込むなっ」
岳雷:「待てるわけが」
我呂:「ねェだろうが」
羌瘣が巫舞(みぶ)の呼吸とともに復活!信には「戦わせない」と仕留める決意
龐煖に向かって岳雷と我呂の騎馬が飛び掛かろうとしたその時、トーン、タンタンの巫舞の呼吸が!
トーン、タンタン
トーン、タンタン
姿は見えませんが、羌瘣(きょうかい)が復活です!
龐煖の髪がザワっと風圧で逆立ち、気配に反応した龐煖が矛を勢いよく振り下ろします。
しかし、その振り下ろされた龐煖の右腕から鮮血がバッと吹き出します。
岳雷と我呂は、目の前で起こった出来事に唖然として馬を止めます。
羌瘣の二太刀目は、龐煖が矛の柄で受け止めました。
目を見開いて龐煖を見つめる羌瘣、釣りあがった目で羌瘣を睨みつける龐煖。
一瞬の静寂のあと、飛びあがった羌瘣は「もっと速く」「もっと深く」と念じます。
そして、右手に握った自分の刀・緑穂(りょくすい)に
「ごめん、命を貸して」
と呟いてから、ビシッと握り直しました。
羌瘣は緑穂を振り抜きますが、龐煖は身体を大きく曲げて太刀をかわします。
信のことを頭に思い浮かべた羌瘣は「(龐煖と)戦わせない」と心に誓います。
さらに「信が来る前に龐煖を仕留める」と決意するのです。
信は兵士たちのなかを駆け抜け、この戦いの場へと向かっています。
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最後斬ってたけど。血がでてたし。