ゴールデンカムイ218話のネタバレ記事です!
北海道へと戻り、アイヌのチセ(家)に身を寄せた杉元たちは、ひとまず路銀(生活資金)を稼ぐ必要があるということに。
チセのニシパ(旦那)に金儲けの話を聞いてみると、ウェンカムイ(人殺し熊)退治の依頼があることを聞きますが、氷河の上で白い熊と格闘したばかりの一行は気乗りしません。
しかし、雨後川の砂金採りで1日50円を稼いだ男がいるという話には興味津々。
271話の最後では、砂金採りに出掛けた杉元たちが崖から落ちかけていた少年の手を取り、命を助けました。
実は、この少年が砂金採りだったことが判明し、北海道に第二のゴールドラッシュが来ていることを語り始めます。
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目次
杉元たちが助けた少年は、砂金掘り師(平太)だった
杉元たちに助けられた少年が「ありがとうございます、助かりました」が地べたに座り込んだまま感謝のことばを口にする。
杉元が少年が額を負傷しているのを見つけ、「キズ出来てるけど大丈夫か」と聞く。
ちょっと前の傷だから大丈夫だと答える少年は内心、杉元のやさしさに感動する。
アシリパ、白石、ヴァシリは、黙ってこの状況を見守っている。
少年の仲間らしい大人の男が「平太、無事で良かった」と近付いてくる。
男を振り返り、少年は「嵩にい・・」と声にする。
少年 = 平太
少年の兄 = 嵩にい
白石が平太を指さしながら「もしかして砂金堀り師?」と突然に口を開いた。
道具は崖の下に置いてきたのに、どうして分かったのかと不思議そうな平太。
白石は、平太が履いている舶来のゴム長靴が高価なものだと見て、猟師が山で履くようなものではないから分かったのだと説明する。
杉元はこれまでに会った砂金掘り師を思い返して、砂金が採れたらすぐに酒とバクチに使ってしまう貧乏人だったと話す。
白石は平太に目を向けて「金の匂いがするぞ、あんた・・・」と口にする。
平太の兄・嵩にいは黙ったまま状況を見ている。
杉元が正直に砂金を採りに来たことを明かすと、平太は笑顔で「ああ、そうなんですか」と答える。
そして、「探せばまだ結構ありますよ」と平太は話す。
杉元たちに不安そうな嵩にい、優しく杉元たちを受け入れる老人
川べりまで移動して杉元たちから離れると、平太は「銃、持ってるよ」と不安そうな表情になる。
嵩にいは「大丈夫か、あいつら・・・怪しくないか」と疑っている様子。
しかし、もうひとりの仲間らしき老人は、危険を冒してまで平太を助けてくれたのだから強盗ではないとなだめる。
さらに平太の仲間らしき女性が、杉元たちが変な組み合わせ方たちで「楽しそうですこと」と言いながら登場。
「みなさん、どういったご関係?」と問いかけ、ヴァシリを見つけ「あら外国の方まで・・・」と。艶やかな女性の問いかけに白石は「仲間ってやつ?」と答えるが、杉元は「いや・・烏合の衆」とかぶせる。
嵩にいが「ノリ子!小屋に戻ってろ」と言うと、女性はプっと頬っぺたを膨らせた。
女性 = ノリ子
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平太が砂金掘りを解説、だが杉元と白石の『板どり』は上手くいかず
砂金採りを始める平太に、杉元は「その道具はなに?」と初めて見る道具について質問する。
平太は「これ知りませんか?」と驚いた表情で、「カナベラという道具です」と解説を始める。
カナベラはカギの先に松ヤニを付けて使う道具で、カギで砂金を掘り出して、松ヤニに付ける。
川の中を覗き込むためにガラスで出来た箱を使う手法で、『ガラス掘り』と呼ばれるものらしい。
一方、杉元と白石の装備は、掘り板という持ち手の付いた木の板と、カッチャという名前のスコップで、『板どり』という砂金掘りの手法だそうだ。
平太が言うには板どりは場所選びが難しいようで、杉元は以前にやったときに全然取れなかったと納得する。
どこを掘れば良いのかとアドバイスを求める杉元と白石に、平太は大きな岩の下を薦める。
さっそく板どりで砂金掘りを始める二人だが、白石は水が冷たくて「もうダメだッ」とすぐに音を上げる。
そして「アシリパちゃん、お湯おねがい!」と、お湯を沸かして待っていたアシリパのところへ駆け寄る。
アシリパは、バケツにお湯を注ぎ、白石はお湯に手をつける。
平太の仲間の老人が手を息で温めながら、この時期は正午の前後4時間しか砂金掘りができないと話す。
さらに、板どりは一番効率が悪い採り方だと付け加える。
白石は「やっぱり上手く行かねぇなぁ」と苦悶の表情を浮かべる。
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1日50円を稼いだ男・平太:「これは第二のゴールドラッシュなんですよ!」
杉元は「雨竜川で1日50円稼いだ男なんてのもガセネタかぁ」と呟く。
しかし、平太は
「本当ですよ、その話・・・だって私が稼いだんですから」
と話し始める。
その言葉に、杉元と白石は「えっ」と驚きの表情で平太を見る。
嵩にいは「クチが軽いぞ」と平太の話を止めようとするが、平太は「命の恩人だから特別に教えるんです」と話を続ける。
平太が「ハクというのをご存じですか?」と聞くと、再び話を遮ろうとする嵩にい。
しかし今度は老人が、短い時間しか作業ができないのだから協力しようと嵩にいをいさめる。
白石が「ハクってなに?」と問うと、平太は布の包みを開いてハクの実物を見せながら説明する。
黄金の砂金を「アカ」と呼び、アカに混ざっているのが「ハク」と呼ばれる砂白金とのことだ。
ハクは、熱に強くて酸にも溶けないという特徴があり、金細工師の道具の刃先を傷つけてしまことから、アカにハクが混ざっていると売り値が落ちてしまう。
ハクを除去する作業は面倒で、北海道でしかハクは採れないのだが、雨竜川の砂金には特にハクが多く混ざっているらしい。
呆れた表情の杉元と白石。
杉元は「え?ダメじゃん」と口にする。
しかし、平太は表情を変えて「最近になって高値で買い取るやつが現れ出したんです」と明かす。
その価格は1匁3円で、さらに価格は上昇しているらしい。
杉元は「普通の砂金とほとんど同じ値じゃねえか、なんで?」と問う。
ハクが高騰している理由は、日露戦争後に暇になった工場で作られ始めた万年筆にあると平太。
舶来の万年筆の先に使われている金属が、砂白金(=ハク)なのだそうだ。
平太の解説によると、ハクを使った万年筆がバカ売れしていて、さらに外国からの需要もあり、利用価値がないと思われていたハクの需要がうなぎのぼりになったため、ハクの価格が高騰している。
興奮気味の平太は叫ぶ。
「ハクは全部捨てられていたんですよ!」
「北海道中の川に!」
「全部」
「これは第二のゴールドラッシュなんですよ!」
ズッキューンと心を打ちぬかれた杉元と白石は、なぜか手をつなぐ。
崖の上にウェンカムイ(ヒグマ)が出現、杉元とアシリパが調べに行くが、そのころ・・・
平太が遠くの崖にヒグマを見つけ、「またあいつだ・・・同じヒグマだ」と呟く。
どこにいるのか見つけられない嵩にいに対して、平太は崖の上を指さす。
アシリパもすぐに振り向くが、すでにヒグマの姿はない。
平太は「どんどん近づいてきてる、昨日はもっと遠くにいたのに」と口にして、さらに「あれはウェンカムイだ」と続けた。
ヒグマがいたはずの崖の上まで来た杉元とアシリパが、笹の上を逃げたらしく足跡さえ見つからない。
杉元は氷河の上で仕留めたがそのまま流れて言ってしまった白い熊を思い出す。
「山の神様に嫌われたかな」と呟く杉元に、「どうだろう・・・」と厳しい表情を見せるアシリパ。
そのころ、森の奥では平太の仲間の老人がヒグマの餌食となっていた。
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