みなさん、こんばんは!おととい進撃の巨人114話が解禁されましたね|д゚)
今回も次のページをめくるたびにドキドキするようなそんな話でした。今回のタイトルは「唯一の救い」です。何が唯一の救いなんでしょうか?
それでは114話「唯一の救い」の内容を振り返っていきましょう\(^o^)/
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114話「唯一の救い」の内容を振り返る!

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
グリシャと幼き日のジーク……
舞台はマーレ。場所はガビやファルコ、ライナーたちの家があるレベリオです。グリシャとダイナ、そして幼いジークが描かれています。
グリシャ:「よく見ておけ ジーク」「これが私達の住むレベリオ区だ」「世界と比べれば鳥かごみたいに小さい」「私達はここからどこにも行けずに死ぬまでここで暮らさなきゃいけない」「ジークお前はここから出たいと思わないか?」
ジーク:「うん…でたい」
(ガチャ)
とここで一人の清掃員の男が建物から出てきました。
清掃員の男:「オヤ珍しい こんな朝早くにお客さんかい?」
グリシャ:「…!いえ 我々はもう帰ります」
清掃員の男:「んん…」
不思議そうにグリシャ達を見る清掃員の男と男の方を振り返るグリシャ達
すると突然男の顔つきが変わります。
清掃員の男:「あー…エルディア人か…」
(バシャ)
グリシャ&ダイナ:「ッ!?」
男はグリシャ達に向かって急に水を投げかけ、グリシャの背中が濡れてしまいます。
グリシャ:「な!?何を!?」「私達は外出許可を取っているのですよ!!」
清掃員の男:「俺はこの塔の清掃員だ 治安当局じゃねぇ 汚れを落とすのが仕事だ」
「俺の職場を穢しやがったな悪魔め!!」「殺戮の限りを尽くした悪魔の末裔が!! お前らなんか根絶やしにされて当然だってのに…!!」
男はなおもグリシャ達へ罵詈雑言を続けます。
「またガキ作って繁殖しやがって!! どうしてまた悪魔を産んだ!?」
幼いジークは泣いています。
グリシャ:「よく覚えておけよジーク… これが外の世界だ…」「この世界がイヤなら変えなければならない」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
「ジーク…お前が みんなを救うんだ」
ここで子供たちが訓練を受けている場面に移ります。巨人の力を継承するべくジークも訓練に参加しています。
ジーク:「ハァ ハァ」
??1:「この子供達の中から私の継承者を?」
??2:「えぇ 一人選ばれます」
??1:「一人遅れている子がいるが…あの子は?」
??2:「あぁ…またイェーガーか…」「他の子は皆 幼くも『マーレの戦士』となり名誉マーレ人の称号を得ようと必死に務めているのに」「奴には その気概が…どうも見受けられない まったく何をしにここにいるのやら」
ここで喋っている人物の顔が移りますが、最初に話始めた人物が前回113話の最後に登場したクサヴァーさんのようです。そして二人目が少し若き日のマガト隊長みたいです。
グリシャ、ダイナ、ジークの3人の場面にいきます。三人は徒歩でどこかへ向かっているようです。
グリシャ:「訓練はどうだ ジーク?」
ジーク:「…すごく大変」
グリシャ:「そうか…でもきっとお前なら戦士になれる」
ダイナ:「あなたには特別な力があるんだからね」
グリシャ:「何よりお父さんとお母さんの子なんだからな!」
ジーク:「…うん」
(コンコン)
グリシャがドアをノックします。どこかの家に着いたようです。
(ガチャ)
中からドアを開けたのはグリシャのお父さんです。グリシャのお母さんも出迎えています。
グリシャ:「父さん 母さん 今晩もジークを頼むよ」
グリシャ父:「あぁ…」「おいでジーク」
ジーク:「いってらっしゃい」
ダイナ:「いい子にね」
グリシャ:「おやすみジーク」
(ギィ)
グリシャ父は外に出てグリシャ夫婦に何か話しています。
グリシャ父:「それで…その社交ダンスクラブとやらには まだ小さな子を置いて毎晩行かなきゃいけないものなのか?」
グリシャ:「区の健康維持に適度な運動を推奨してるのは僕だからな 僕はレベリオの健康を守りたいんだ」
どうやらグリシャたち夫婦は社交ダンスに行くと言ってエルディア復権派の集会に行っているみたいですね。両親に言うことは出来ないですからね。まだ会話は続きます。
グリシャ父:「みんなの健康よりも自分の家族を大事にしたらどうだ ジークは寂しがっているぞ」
ダイナ:「はい…私達もずっと側にいてあげたいのですが」「でも…いつか 私達のやってきたことをジークはわかってくれますよ」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
「いつか きっと…」
それから祖父母の家に移ったジークはおじいちゃんから何やら本の解説を受けているようです。本には巨人の姿とそれと戦う兵士たちの姿が描かれています。
グリシャ父:「これが1200年前に起きた『ラーゴの惨劇』」「マーレにあった大都市ラーゴはこの日の内に消滅し そのまま進攻を続けた巨人によって『モンテの惨害』と『ヴァレの惨禍』が繰り広げられ何十万ものマーレ人がエルディア帝国に殺された」
「さらにラーゴから何とか逃れた難民は道なき荒野を彷徨った しかしエルディア帝国は その退路に巨人を仕掛け夜明けと共に起き上がった巨人によってマーレ人は」
ジーク:「うん」「わかった」「人がいっぱい死んだんでしょ?」
ジークは暗い顔をしてうつ向いています。それをグリシャ父も暗い顔で見ています。
グリシャ父:「お父さんは…ちゃんとした正しい歴史を教えているか?」
ジーク:「うん エルディア人はマーレ人にひどいことをしたから僕達はここで償わなくちゃいけないって」「学校で教えてもらってることと同じことを父さんは言ってるよ」
グリシャ父の暗い顔がもう一度アップで映ります。
グリシャ父:「ジークは…戦士になってマーレのために戦いたいのか?」
ここでジークの暗い表情がアップで映ります。

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
ジーク:「うん…」「僕は…戦士になりたい…」
それを聞いたグリシャ母は少し微笑んでいますが、グリシャ父の顔は相変わらず暗いままです。
グリシャ父:「さぁ…もう寝ないとな」
グリシャ母:「今度は猫の家の本の続きを読んであげましょうね」
ジーク:「やったぁ」
と、ふとジークが背後を振り向きます。そこには幼き日のグリシャと妹フェイの写真がありました。
そして場面は移ります。ジークが戦士を養育する学校で銃を操作する様子が描かれていますがジークは周りの子に比べて慣れていないようで、手こずっています。そしてそれを見ているマガト隊長。
学校が終わり自分の家に帰っているジークの様子です。歩いているとある様子を目にします。小さな子供と父親らしき人物がボール遊びをしている様子です。
(ガチャ)
ジークは家に着いたようです。
ジーク:「ただいま!」「お父さん!今日は早く終わったんだ だから…」
グリシャ:「おお そうか」「じゃあ今日はたくさん勉強できるな!」
ジーク:「……」「うん」
勉強しているシーンに移ります。グリシャ父がやっていたように今度はグリシャがジークに本を読み聞かせています。
グリシャ:「つまり 『ラーゴの惨劇』は存在しなかったというわけだ」「『モンテの惨害』も『ヴァレの惨禍』もすべてマーレの都合のいい作り話に過ぎない」
「古代よりエルディア人にそのような残虐な文化や風習は無く 何より」
ジーク:「始祖ユミル様がそのようなことを望まないのでありえない」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
グリシャ:「その通りだ わかってきたなジーク!」
ジーク:「うん!」
ダイナ:「二人とももうおじいちゃんの所に行く時間よ」
グリシャ:「よし! 今日もエルディア復権に一歩前進したな!」
ジーク:「うん!」
そしてまた場面は変わり、ジークがマガトに何か言われています。
マガト:「やる気の無い者は去れ」「マーレは祖国にすべてを捧げる覚悟のある者を求めているだ」「お前のようなエルディア人に 我が国の巨人を委ねられるわけが無いだろう」
他の子たちがかたまって移動するなか、ジークは一人でうつ向きつつ歩いています。
(コロ)
ジークのすぐ近くに野球ボールが転がって来ました。
??:「オーイ」
「そこの君」「そのボールを投げてくれないか?」
ジークはボールを拾うと相手に向かって投げます。
ジーク:「ん!」
(ヒュ)

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
(パシリ)
クサヴァー:「オゥ」
相手はクサヴァーさんでした。
クサヴァー:「ハハッ まだ小さいのにやるじゃないか」
ジーク:「……」「え?」
ジークは「自分にこと?」といった感じで自分のことを指さして確認しています。
クサヴァー:「ほら!」
(ヒュ)
(パンッ)
クサヴァー:「ナイスキャッチ」「壁相手も飽きたところだ ちょっとおじさんに付き合ってくれないか」
ここでジークはクサヴァーさんの着けていた腕章に気付きます。
ジーク:「あ… 赤い腕章!?」「あなたは…!?」
クサヴァー:「君たちが目指す『マーレの戦士』だよ」「もっとも私の『獣の巨人』はあまり戦争の役に立たないから ここで球遊びなんかしているんだけど」
「トム・クサヴァーだ」「本業は巨人学の研究者なんだけどね」「ほら 君の名前は?」
ジーク:「ジーク・イェーガーです」
(ブン)
(パシッ)
クサヴァー:「ジーク どうも君は筋がいいな」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
「きっとピッチャーに向いてるぞ」
クサヴァーさんとのキャッチボールを終えジークは家に帰ってきました。
(ガチャ)
ジーク:「ただいま! お父さん今日ねーーー」
グリシャ:「後で聞くよジーク」
ダイナ:「診察が終わってからね」
(バタン)
家にはグライスが来ているようです。
グリシャ:「どうなっているグライス ジークを戦士にできなければこの計画は失敗だぞ」
グリシャ:「だがフクロウは言うには 巨人の継承者選びに介入するにはジーク自身が高成績を残さないと…」
扉を少し開けて中の様子を覗いているジークです。
「とにかく…何としても始祖奪還計画にジークを戦士として潜り込ませておくんだ!」
グリシャ:「わかっている…エルディアの復活が遠退くばかりでなく もう こんなチャンスは何百年待ったって来ないってことは…」
ダイナ:「でも…まだジークの実力で継承権を勝ち取る可能性も残っているでしょ?」
グリシャ:「あぁ…そうだとも」「ジークなら…!!」
グリシャは覗いていたジークに気付きます。
(ガチャ)
ジーク:「ごめんなさい…」
グリシャ:「ジーク」「お前ならできる!!父さんと母さんの子供なんだからな!!」
グリシャはジークの肩に手を置いて真剣かつ心配そうな表情で言っています。グリシャの後ろからは同様にグライスとダイナが心配そうに見つめていますが、それに圧倒されたのかジークは困惑しているような表情です。
場面は戦士学校に移ります。
マガト:「お前はマーレに必要ないと言ったはずだが…?」「お前は なぜここにいる?」
ジーク:「マーレへの忠誠を示し エルディアの罪を償うためです」「公開訓練に参加させて下さい…!!」
公開訓練にはそれぞれの子供達の親が見に来ています。グリシャ達も例外ではなく我が子の様子を見に来ています。しかしジークは他の子供達に大幅な遅れをとっています。ジークがグリシャ達の方に視線を移すとグリシャ達の暗い表情が視界に入ってしまいます。次の瞬間グリシャは泣き出してしまい、二人とももうジークのことは見ていません。
マガト:「何をしているイェーガー!!走れ!!」
クサヴァーさんの同情の顔。
マガト:「走らんか!!」
ジークは思わず涙を流しています。
場面はイェーガー家に移ります。
グリシャ:「クソッ こんなはずじゃ…!!」
ダイナ:「そんなこと言わないで!!」「あの子は一生懸命がんばったでしょ!!」
グリシャ:「あぁ…だがあれじゃ…!!到底戦士にはなれない!!」「何か…別の方法今すぐ考えなければ…」
ジークは両親の言い合いを聴きながらベッドで一人泣いています(>_<)
ここでクサヴァーさんとジークがキャッチボールをしている場面に変わります。
クサヴァー:「ハハハ この間は散々だったな」
ジーク:「…笑いごとじゃないよ もうずっと雑用係をやらされて…」「もう…僕はおしまいだ…」
クサヴァー:「そんなに戦士になりたいようには見えなかったがなぁ」
ジーク:「…ならなきゃいけなかったんだ」
(ヒュン)
ジークがボールを投げます。
「なのに…全然ダメだった…」
(パンチ)
クサヴァーさんキャッチ。
クサヴァー:「無理もない」「君は戦士なんて馬鹿らしかったんだ」「マーレのために寿命を縮め他の国を侵略 人殺しなんてアホらしくて付き合ってられないよな」
ジーク:「ッ!?」
突拍子もないクサヴァーさんの言葉に驚きを隠せないジーク。
ジーク:「クサヴァーさんは…何で…戦士に?」
クサヴァー:「巨人の謎を知りたかったからさ 私は研究者だからね」
戦士になった理由を聞いて唖然とするジーク。
クサヴァー:「私達が生まれるより二千年も前から存在したとされる九つの巨人だが」
「まったく未だに信じられない奇跡だよ」
「見えない『道』から血や肉や骨が送られてくるなんてねぇ そうは思わないかい?」「伝承通りならすべては始祖ユミルが『何か』と接触したことから始まるらしいが 私は その二千年前に起きたことが知りたいのさ」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
「寿命を縮めてまで巨人の記憶を探ろうと思うほどにね」
「そんなことだから戦争じゃ からっきし役立たずだ だが巨人の神秘の前に憎しみや争いもくだらないよ」「だからこの戦争ごっこに付き合ってられない 私達は似た者同士なんだ」
「この世界じゃ珍しい まともな者同士さ」
クサヴァーさんの笑顔につられて笑っているジークの様子が印象的です。
場面は変わりキャッチボールは終わったようで、ジークは雑用(清掃)をしています。
ジーク:(これでよかったんだ… ずっと収容所から出られなくたって生きさえいれば…)
そう思いつつも、公開訓練のときのグリシャの様子を思い出して表情が暗くなるジーク。
ここで歩いているジークところに軍関係者が話しているのが聞こえてきます。
軍関係者:「ついに尻尾を掴んだぞ エルディア復権派とか名乗っていやがるらしい」「今回はかなりの規模だ レベリオ区内のどこかで夜な夜な集会が行われ フクロウというマーレ側の内通者が組織したらしい」
ジークは軍関係者が言っているのがグリシャ達のことだということに気付きます。
軍関係者:「既にいくつかの目星は付いている あとは証拠を揃えていけば時間の問題だ」
グリシャ:「ジーク」
ジーク:「ハッ!?」
呼びかけに気付いたジーク。
ダイナ:「どうしたの? 早く食べなさい」
場面はいつの間にか家に移っていて、ジークは軍関係者の言っていたことで頭がいっぱいのようです。
ジーク:「お お腹がちょっと…」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
そう言うジークをグリシャは冷たい顔で見ています。グリシャの顔は失望そのものといったような具合です。それを見たジークは怯えているようです。
ジーク:「お父さん…お母さん…」「もう…危ないことはしないで…」
ジークとダイナの顔は凍りつきます。
ジーク:「見つかったら みんな 楽園送りなんだよ?」「悪魔の島に送られて…」「みんな巨人に…」
それを聴いている両親の表情はもはや我が子に向けるものではありません。怖すぎます。
怯えるジーク。
グリシャ:「お前は今まで父さんから何を学んだんだ?」「誰かが立ち上がらない限りみんなずっと この狭い壁の中で惨めに死んでいくんだぞ?」
ダイナ:「そうよ」「これはあなたやエルディア人みんなの未来のための戦いだって言ったでしょ?」
ジーク:「……そのためなら…」「僕はフェイおばさんみたいになってもいいの?」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
グリシャ:「ジーク!!」
(ダン)
ジーク:「いッ!?」
ジーク:「……!?」
思い切って自分の思っていることを口に出したジークでしたが、グリシャの思いと真っ向からぶつかることとなります。
グリシャ:「そもそも…フェイが殺されたのは!!…この世界が狂っているからだ!!」
怒りと憎しみに溢れるグリシャの表情。
グリシャ:「もう誰もフェイのような目に遭わせないためには戦わなくてはいけない!!」「強いエルディアをマーレから取り返し!!当たり前の権利を取り返すんだ!!」
ジーク:「…で」「……でも」
目に涙を溜めながらも言葉を言おうとするジーク。
ジーク。:「お父さんが…壁の外に出なければって…」
「おじいちゃんが…」

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
もうグリシャは先ほどのようには言い換えしてきません。独り言のように何かボソッと言います。
グリシャ:「どうして…ダメなんだ…」
「飛行船が見たかった…だけなのに」
再び場面はジークとクサヴァーさんの方に変わります。
クサヴァー:「…どうしたジーク?」
しゃがみこんで泣いているジークにクサヴァーさんが声を掛けます。
ジーク:「クサヴァーさん…」
クサヴァー:「…何てことだ 親が……復権派!?」「もう時間の問題だって!?」
ジーク:「うん…」
クサヴァー:「このままじゃ…親族は全員『楽園送り』に…」
ジーク:「…うん」
ジークはクサヴァーさんにエルディア復権派のことを打ち明けました。
クサヴァー:「クッ…」
ジーク:「…でも」「キャッチボールしてくれて ありがとう…クサヴァーさん」
「巨人になっても時々思い出すからね」
クサヴァー:「…告発なさい」
ジーク:「……」「…え?」
クサヴァー:「もう…これしか無い」「自らマーレ当局に告発することでマーレに忠誠を示せば君と祖父母は助かるはずだ」
まさかの言葉を聞いたジークの表情は深刻です。
ジーク:「そんな…!! できないよ…!!」
クサヴァー:「ジーク…君は両親からひどいことをされた」「君の両親は自分達の向こう見ずな計画のために君を利用した 七歳の君とおじいちゃんとおばあちゃんを命の危険に晒し」
「勝手に期待し 勝手に見放し」「ちっとも君のことを気にかけなかった…」
「君を」「…愛さなかった」
グリシャ&ダイナ:「ジーク…」
ジークがグリシャとダイナの方を指さして、マーレ当局の銃を持った者たちがグリシャ達を取り囲んでいる描写があります。グリシャ達は「どうして」というような顔でジークの名前を口にしています。
グリシャとダイナは腕を後ろに縛られ馬車に誘導されますが、馬車に乗り込む直前、近くにいた我が子に気付きジークを見ます。
クサヴァー:「…君は悪くない」「君は賢くて…」「…いい子だ」
ジークの元に寄り添っているクサヴァーさんは泣いています。

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
(ドォ)
(ズドッ)
ジークが野球の球をクサヴァーさんめがけて投げています。相変わらずのキャッチボールです。ジークの告発からいくらか時間が経ったようで大人っぽくなったジークとクサヴァーさんの姿があります。
クサヴァー:「うぉッ!!」「…少し手加減してくれよ ジーク」
ジーク:「あーもう年寄りにはキツいかー」
クサヴァー:「コラまだそんな歳じゃ…」
(ヒュ)
(ゴボッ ゴボッ)
ジーク:「クサヴァーさん?」
クサヴァー:「もうすぐ…継承の人気を終える頃だ」
ジーク:「…そうだね」
ここでマルセル、ポルコ、ライナー、ベルトルト、アニ、ピークの姿が描かれています。時間の経過を感じますね。
クサヴァー:「年寄りにもなれなかったが 研究に打ち込めたことに後悔は無い」
ジーク:「うん…」
「最後に集大成を発表できそうだ」
ジーク:「へーどんなことがわかったの?」
クサヴァー:「『始祖の巨人』が『ユミルの民』にもたらした様々な影響について」
ジーク:「あぁ 記憶を操作するとかいう あれ?」「本当かなー」
クサヴァー:「記憶を操るどころじゃないぞ」
(ヒュ)
クサヴァー:「『ユミルの民』なら体の構造をも変えてしまうことができる」
(パァシィ)
クサヴァー:「『始祖の巨人』の持ち主が力を行使すれば な」「600年ほど前 流行り病が猛威を振るい 世界の人口が激減するほど人々が死んだ」「しかしある日を境にエルディア帝国からその病は消滅した」
「患者が減ったのではなく『ユミルの民』から病にかかる者が一人もいなくなった」「当時の王が『始祖の巨人』の力で『ユミルの民』の体の設計図を都合よく書き換えたんだ」
「まさに私達ユミルの民はどこにどれだけいようと『始祖の巨人』の体の一部のようなものだよ」
「どうだ?恐ろしいだろ」
ジークの表情が変わります。清掃員の男に散々言われたことを思い出しているようです。
ジーク:「…じゃあさ」
「『ユミルの民』から子供ができなくすることもできるかな?」「『始祖の巨人』の力を使えば」
それを聞いたクサヴァーさんの表情も変化します。
ジーク:「これ以上『ユミルの民』が生まれてこなければ…100年を経つ頃にはこの世から確実に巨人は消滅してる」
「もう世界は巨人の脅威に怯えたり苦しめられたりせずに済む」
「…何より」
「そもそも僕らは生まれてこなければ」「苦しまなくてよかったんだ」
(ブン)
(ボン)
クサヴァーさんはボールを落としてしまいます。
ジーク:「クサヴァーさん?」
クサヴァー:「…話てなかったけど」「私には幼い息子がいた」「そして…妻はマーレ人だった」
「私は…腕章を外しエルディア人であることを隠したまま妻と暮らし 子を作った…」
「私は若く…愚かだった」「しかし…いつまでも騙し通せるわけもなく 私がエルディア人だと知った妻は 自分と息子の喉を裂いて死んだ」
「私が戦士になった理由は 贅沢な自殺の方法に飛びついた有様に過ぎない」「だがこの13年間は…巨人の研究に没頭し 君と出会いキャッチボールをした」
「…楽しかった」
「無き息子を君に求め」「巨人の力で自分の罪から逃れようとした」「私なんてこの世に生まれてこなければ…」「どんなに良かっただろう…」
ジーク:「俺が『獣の巨人』を継承する」「マーレのためじゃない」「始祖奪還計画を成功させ 『始祖の巨人』をマーレから奪ったら」
「世界を救ってみせるよ」
「世界の人々を巨人の恐怖から解放し」「エルディア人を苦しみから解放する」
ここで現在のリヴァイ兵長とジークの場面に移ります。
雨が降っているようです。
ジークの:「唯一の…」「…救い」
「エルディアの」「…安楽死」
ジークのつぶやきに反応してか兵長がジークの方を振り向きます。
リヴァイ:「何つった?」「安楽死だと?」「お前はこれから臭ぇ巨人の口の中で自分の体が咀嚼される音を聞きながら死ぬわけだが…」
(ザアアアアアアアアアアアア)
リヴァイは続けます。
「お前にしちゃあずいぶん安らかな死に方だろ?」「お前が奪った仲間達の命に比べてみれば」
ジーク:「…奪ってないよ…」
「俺は… 救ってやったんだ」「そいつらから生まれてくる子供の命を…この残酷な世界から…そうだろ?」
リヴァイ:「……」「…また足が伸びてきたみてぇだな…」
(シャ)
ジーク:「クサヴァーさん見ててくれよ!!」
(ゾワ)

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
ジーク:「がぁあッ」
(ピン)

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
慈悲深き男がエルディア人の命を奪う……。
4月号につづく
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114話「唯一の救い」の感想を語る!
はい、ということで114話以上になります。どうでしたでしょうか?「唯一の救い」というのはエルディアを解放するための唯一の道という意味だったんですね。
進撃の巨人は見れば見るほど抜けられなくなりますね(≧▽≦)
では感想に入っていきましょうか!

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
まず幼いジークが出てきましたが、、、かわいいですね(笑)
今回の話はまさにジーク編とでも言うべき回でしたね。個人的に印象に残ったのは、我が子ジークに対するグリシャたちの尋常でない期待とそれに押しつぶされそうなジークの姿でした。
ジークは父親共有しているエレンとはまったく違った、逆の性格でしたね。いわゆる「いい子」という感じの子供でした。なぜここまでジークとエレンは違うのでしょうか、気になります。
ジークは現状を受け入れるタイプでエレンは理不尽な状況でも抗い続けるといった性格でほんとに真逆だなと思いました。
原作の14話「原初的欲求」でアルミンがどうしてエレンは外の世界に
行きたいと思ったのかを聞いたときにエレンは「オレが!!この世に生まれてきたからだ!!」言っていましたが、まさにこれはエレンらしさを表しているなと僕は感じました。

「進撃の巨人」14話「原初的欲求」より/諌山創
エレンからしたら、なぜこの世に生まれてきたのかが分からなくても生まれてきた時点で自由なんだ、ということですよね。ナガトはこの気持ちすごく分かります。
「理屈なんてないし生まれた理由とか歴史とかは知らないけど現に生まれてきてるんだから自由でしょ!」ということだと思います。こういう所を見るとエレンはジークの逆ですよね!
エレンとジークの性格がここまで違ってくると1つ疑問というか気にかかることがあります。エレンがジークの考えに乗るでしょうか?
たとえジークがエレンに理屈を説明したとしても、エルディア人が消えて巨人も消えればマーレ人も苦しまないし、エルディア人も差別を受けずに済むということをエレンに伝えたとしても、エレンがエルディアの安楽死をすんなりと受け入れるでしょうか?ナガトには到底そうとは思えません。控えめに言ってもエレンはジークとは別の考えを持っていると思います(; ・`д・´)
ただ、なぜ今エレンがジークに乗っかっているように振舞っているのかは分かりません。エレンなりの考えがあるのかもしれませんし、代々「進撃の巨人」を継承してきた者たちの意志が反映されているのかもしれません。ここは非常に難しそうですが、今後考察していきたいと思います!
新たに明らかになった歴史
今回の話で思わず注目してしまった場面の一つとしてこれは取りあげておきたいですね!「ラーゴの惨劇」「モンテの惨害」「ヴァレの惨禍」です。すごく気になりますよね。エルディア帝国が巨人の力でマーレを

「進撃の巨人」114話「唯一の救い」より/諌山創
そしてみなさんもこの絵を見て「おぉ!」となりませんでしたか?!w そうです、これはきっとアニメ2期のエンディングのシーンに出てくるものと同じものを表していますよね。

アニメ「進撃の巨人」2期EDより/諌山創
このシーンはすごく進撃の世界の歴史を感じる、というかなんだか過去に思いを馳せてしまいます(笑)。
とにかくこれは「ラーゴの惨劇」というのを表していたということがわかりましたね!
クサヴァーさんの正体
そして今回ジークの深く絡んでくるであろうと思われたクサヴァーさんについて色々わかりました!ファーストネームはトムでトム・クサヴァーと言う名前でした。
クサヴァーさんが「獣の巨人」だったとは。予想していた方もいると思いますが、僕は正直他に「獣の巨人」の持ち主がいるのかなと思っていました(>_<) 悔しい。

「進撃の巨人」113話「暴悪」より/諌山創
クサヴァーさんの見た目だと医者とかかな、と思っていてこの人物がクルーガーの血液検査を手伝っていたのかなとも思ったりしていたのですが、、、。医者ではありませんでしたが研究者というのは見た目からも納得できますね。
また、クサヴァーさんがジークに告発を促していたのですね(゜o゜) 原作87話「境界線」でクサヴァーさんがチラッと登場していましたが、たしかアース団長がツイッターで「クサヴァーさんがジークに告発を促したんじゃないか」というのに近いことを言っていたような気がしたのを覚えています。アース団長すごいです(≧▽≦)
ジークの本音

「進撃の巨人」107話「来客」より/諌山創
最近、このブログではジークのことを多めに取り上げていたのでここが触れられていてうれしかったです\(^o^)/
考えすぎかもしれませんが、この表紙からジークはマーレではなく自分の考えに従って動いているんじゃないかと思っています。
原作23巻の表紙を見て上記のように書いていましたが、やはりジークはマーレには従っていませんでしたね。エルディア人を消滅させ、巨人を消滅させるというのがジーク自身の考えだと言えます。
形の上ではマーレに手を貸しているように見えますが、意図していることはマーレとは違いますよね。マーレは「始祖の巨人」の奪還、資源の確保、それによって敵国との戦争に勝利することが目的でしたからね。
最後の方でジークが「エルディアの安楽死」と言っていましたが、個人的にこれは印象に残る言葉でした。
安楽死の意味を辞書で調べてみたところ下記のように出てきました。
助かる見込みがない病人を苦痛から解放する目的で、延命のための処置を中止したり死期を早める処置をとること。また、その死。
/出典:大辞林より/
なんだかかわいそうです。もうエルディア人は助かる見込みがないから差別という苦痛から解放してあげよう、と。個人的にはエルディアの安楽死はイヤなので今後の展開に期待します。
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まとめ!
114話「唯一の救い」ではジークの過去が明らかになりジークの行動原理も見えてきたのですこしスッキリした感はあります。ただ、同時に書きたいことも増えたような気がするので今月はたくさん書いていきたいなと思いました!
というわけで今回は以上になりますm(__)m
巨人を継承しなければ
モテモテ間違いなしのイケ面なのに〜もったいない!
クサヴァーさん超ブサイクな奴に継承させてよ。